お金の支援

お金の無償支援を得る為にしてはいけないNG事項とは
ある夏の暑い日、リッコちゃんはお金の支援を求めていた。
彼女とは援助交際だ。出会い系の掲示板で俺は彼女のことを知った。僕より一回り年下でゆるふわショートのかわいい子だ。そんなリッコちゃんとコンタクトが取れたのは偶然と言う奇跡なのかもしれない。
条件はホ別ゴム有20Kだった。そのお値段がリーズナブルかどうかの判断は他者に委ねるが、約束通りに待ち合わせ場所に現れてくれた彼女を見てこれはお得な買い物だ、と確信したものだ。
もちろん、これは援助交際だ。お金の絡むビジネスな関係だ。余計な私情は禁物であり、普段の生活については言及すべきではないし、お金の使い道などについても同様だ。ただし、リッコちゃんはお喋り好きの気兼ねのいらない女の子だった。アルバイトはしているが、ちょっと高価なものを買いたい時などはこうして援助交際でお金の支援を求めていると言う。特にセックスには抵抗がなくて、「むしろ好きなのかもね」などと言っていた。その言葉が表す通り、リッコちゃんとのセックスは官能的であり、且つ情熱的だった。
永続的に同一人物と援助交際をするならば、それはもうビジネス愛人だ。だから僕は基本的にリピートはしない。しかし、リッコちゃんに関しては、また会いたいと思ったものだ。だが本人は「これで今月の生活費は賄えたから、次はいつやるかわからないなあ」と言っていた。経済観念は案外としっかりしているようだった。
そんなリッコちゃんが別れ際に「お金の支援ほしいんだけど」と言ってきたのだ。お金なら約束した分は既に渡してある。それだけじゃ足りずにもっと欲しいと言うことなのだろうか。手持ちはある。次もまた会ってくれるなら支援してもいいのかなと思い、「いくらくらい必要なの?」と聞いてみた。
「300円くらい」
呆気にとられる僕をしり目に、リッコちゃんは僕から300円を受け取ると、近くの自動販売機で飲料水のボトルを二つ買い、僕に一つを渡してくれながら言った。
「細かいの持って無くて。ごめんね」
笑いながら水をグイグイ飲むリッコちゃんと、僕はまた会いたいな、と思った。
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